ティーヌ浜の軽石被害はどうなった?古宇利島の現在と海の透明度を徹底解剖
観光地としての絶頂期が続いていた島を予期せぬ自然現象が襲ったのは、2021年10月のことでした。福徳岡ノ場の噴火によって生じた軽石ベルトが沖縄本島北部へ到達し、今帰仁村沿岸にも漂着。外海に開かれたティーヌ浜の入り江には大量の軽石が滞留し、一時は砂浜全体が灰色のセメントで舗装されたかのような異様な光景へと一変しました。当時報じられた琉球新報デジタル Reportの写真特集でも、ハートロックの足元を灰色に埋め尽くす軽石の衝撃的な姿が克明に記録されています。
しかし、現在の海辺にその痛々しい面影はありません。海中に浮遊していた多孔質の軽石は、強い季節風や台風の高波によって砕かれ、深海へと沈降するか、黒潮の流れに乗って分散しました。岩場の隙間や内陸の防風林付近の砂利に微小な粒がわずかに残存するものの、波打ち際の水質汚染や遊泳・散策への悪影響は完全に解消されています。水深数メートルの海底まで砂紋が透けて見える本来の海の透明度が蘇り、外洋から差し込む陽光によって豊かなエメラルドグリーンのグラデーションが広がっています。
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