山田浅右衛門の実在モデルとは?地獄楽元ネタと首切り役人の知られざる闇を徹底解剖

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山田浅右衛門一族を語る上で避けて通れないのが、刑死者の内臓を用いた秘薬人胆丸(じんたんがん)の製造販売です。この薬の存在こそが、山田家を単なる刀剣鑑定家にとどまらず、江戸随一の富豪へと押し上げた決定的な要因でした。

古来、結核などの不治の病に人間の肝(胆嚢)や脳味噌が効くという民間信仰が存在しました。山田家は処刑した罪人の遺体から肝を取り出し、天日干しや製粉を経て丸薬に加工。これを「山田丸」「人胆丸」と称し、密かに、しかし公然と販売しました。一服あたりの価格は当時の相場で金数両から数十両に達し、庶民には到底手の届かない超高級医薬品として、大名や裕福な豪商たちがこぞって買い求めました。

この独占販売権により、山田家の資産は爆発的に膨れ上がりました。幕末には旗本はおろか、財政難に苦しむ諸藩の大名に対して多額の金銭を貸し付ける「大名貸し」を行うほどの財力を誇っていたと記録されています。首を切り落とす不浄の手と蔑まれながらも、その手が生み出す富と名刀の鑑定眼に対して、権力者たちは頭を下げざるを得なかったのです。

Alexander Ross

Alexander Ross

Gaming, Esports & Interactive Media Writer

Alexander Ross has covered the video game industry for a decade, writing deep dives on game design, esports tournaments, VR developments, and gaming culture.

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