メイドインアビスはなぜグロい?度し難いトラウマシーンと過酷描写の真相を徹底解剖
『メイドインアビス』が他のグロテスク表現を含むダークファンタジー作品と一線を画している最大の要因は、キャラクターデザインの愛らしさと、容赦のない生体損壊描写との強烈な落差にあります。主人公のリコやレグは、頭身が低く柔らかな線で描かれた児童そのものです。その無垢な子どもたちが、大人の冒険者ですら発狂・死亡する過酷な魔境「アビス」に挑み、文字通り肉体をズタズタに引き裂かれていきます。
一般的なサスペンスやホラー作品であれば、凄惨な展開の予兆として画面全体が陰鬱なトーンに染まることが多い傾向にあります。しかし、本作は息をのむほど壮大で美しい大自然のパノラマや、温かみのある生活描写、ユーモラスな日常会話の直後に、突如として血生臭い現実や生理的嫌悪感を催す暴力を叩き込んできます。劇中でレグが度々口にする「度し難い(救いようがない、道理を説いてもどうにもならない)」というフレーズは、理不尽極まりないアビスの生態系と、無情な現実に直面した読者自身の感情を代弁する言葉として定着しました。
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