若鶏時代なると本店の現在と進化|自販機から梅田進出まで拡大する話題の全貌
小樽の家庭において、クリスマスやお祝い事の主役は昔からフライドチキンではなく「なるとの半身揚げ」でした。創業は1965年(昭和40年)。淡路島出身の創業者が小樽で開いた大衆食堂がその起源とされています。港湾労働者や商人が行き交う港町で、安価でボリュームがあり、かつ冷めても旨味が落ちない鶏料理として開発されたのが名物の半身揚げでした。
調理法は驚くほど潔い設計です。小麦粉や片栗粉といった衣は一切纏わせません。国産の若鶏を塩とコショウをベースにした秘伝の調味料でじっくり下味をつけ、約200度の油で15分ほどかけて素揚げします。高温で一気に揚げることで余分な脂を落とし、表面の皮は極薄のクリスピーな膜へと変貌。対照的に、胸肉、モモ肉、手羽先に閉じ込められた肉汁はジューシーさを保ち続けます。この「秘伝の塩味」の絶妙な塩梅こそが、長年愛されるソウルフードの真髄です。
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