富士山浅間神社はどこが違う?東口本宮・北口・富士宮の格式を徹底比較
静岡県駿東郡小山町須走に社殿を構える東口本宮冨士浅間神社(通称:須走浅間神社)の歴史は、激動の火山活動と不可分に結びついています。社伝によると、延暦21年(802年)の富士山東斜面の大噴火に際し、時の斎場を設けて鎮火祭を執り行ったことが神社の創始とされています。富士山の怒りを鎮めるための祈祷壇が、やがて恒久的な社殿へと結実しました。
主祭神として祀られているのは、美と炎の神話を持つ木花咲耶姫(このはなさくやひめ)。加えて、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)と大山祇神(おおやまづみのかみ)を配祀しています。噴火という壊滅的な自然災害を神の意志と捉えた古代の人々にとって、この須走の地はまさに荒ぶる神と対峙する祈りの防波堤でした。
平安時代以降、富士山信仰が噴火を恐れる「遙拝」から、山そのものへ登拝する「修験道」へと変遷する中で、東口本宮は重要な宿場町・登拝拠点へと発展していきました。須走の集落には御師(おし)と呼ばれる宗教案内人が居住し、関東や甲州から訪れる道俗を迎え入れる体制が整えられていきました。
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