役者・浜田雅功の視聴率20%伝説!もしも願いが叶うならの真の評価を徹底検証
なぜ、本職の俳優ではない浜田雅功さんの演技が、これほどまでに人々の胸を打ったのでしょうか。その秘密は、撮影現場で目撃された「驚異的な集中力」と、漫才師として極めた「会話のテンポと間」にありました。
報道各社の取材や、本作を手掛けた貴島誠一郎プロデューサーの証言によると、当時の浜田さんはバラエティ番組のレギュラーを多数抱え、睡眠時間もままならない殺人的なスケジュールの中でドラマの現場に入っていました。にもかかわらず、浜田さんは現場に台本を持ち込まず、すべてのセリフを完璧に頭に入れた状態でリハーサルに臨んでいたといいます。
特に制作陣や共演者を震撼させたのが、物語のクライマックスで用意された「台本3ページにわたる長セリフ」のシーンです。脚本家の遊川和彦氏が当て書きしたこの膨大なセリフは、虎男が秘めていた感情を一気に吐露する極めて重要な場面でした。
長回しで撮影されたこのシーンにおいて、浜田さんは一言一句間違えることなく、感情の揺れ動きや声のトーン、さらには絶妙な「間」をコントロールしながら、ほぼ一発OKに近い形で演じ切りました。現場には張り詰めた緊迫感が漂い、カットがかかった瞬間、スタッフから思わず感嘆のため息が漏れたと伝えられています。
この圧倒的なプロフェッショナリズムを誰よりも近くで感じ取っていたのが、主演の中山美穂さんでした。当時すでに数々のトレンディドラマで主演を務めていたトップ女優の中山さんでしたが、コメディからシリアスへと瞬時に空気を切り替える浜田さんの「セリフ回しの妙」と「間の取り方」に深く感銘を受けました。撮影中、中山さん自ら浜田さんのもとへ歩み寄り、「ここはどんなテンポで返したらいいかな?」「どう動けば自然に見える?」と、演技のアドバイスを積極的に求めていたというエピソードは、二人の深い信頼関係を象徴しています。