西宮神社の十日えびす完全攻略!大まぐろ銭貼り祈願と福男選びの熱狂を徹底解剖
西宮神社の十日えびすを象徴する二大名物が、早朝の境内を疾走する「開門神事・福男選び」と、拝殿前に奉納される巨大な「招福大まぐろ」です。さらに、地元西宮の和菓子文化と結びついた限定グルメも見逃せません。
230メートルを駆け抜ける「福男選び」の厳格な参加ルール
1月10日午前6時、国の重要文化財である「表大門(赤門)」が太鼓の音とともに開かれ、本殿までの約230メートルの参道を駆け抜けるのが開門神事です。Kiss PRESSなどの報道でも、2023年に3年ぶりに福男選びが斎行された際の熱狂ぶりが大きく伝えられましたが、現在では安全確保のため厳格な抽選システムと参加規約が設けられています。
- 先頭ブロックの抽選枠:開門時に赤門のすぐ前に並べるのは、事前のくじ引きで当選した先頭Aブロック(108人)とBブロック(150人)の計258人のみです。
- 集合・抽選のタイムリミット:抽選に参加するには、1月9日の午後10時30分から深夜0時までの間に指定の待機列に並ぶ必要があります(先着1,500人程度で打ち切られるケースが多い)。
- 服装・靴の制限:転倒事故を防ぐため、スパイクシューズや裸足での走行、さらには着ぐるみ等の奇抜な仮装は一切禁止されています。運動靴(スニーカー)の着用が必須条件です。
見事1番から3番までに本殿へ駆け込んだ参拝者は、その年の「一番福」「二番福」「三番福」として認定され、えびす様の木像や特製法被、副賞の「ヱビスビール1年分」や「西宮市特産のお米」などが授与されます。なお、抽選に外れた一般参拝者もCブロック後方から走る(または歩く)ことができますが、石畳の参道は夜露で非常に滑りやすく、第1コーナー(約90度の左折)と本殿前の階段は最大の難所として知られています。
硬貨がびっしり!「招福大まぐろ」への賽銭貼り付けの由来
拝殿の入り口に鎮座し、参拝客の視線を釘付けにするのが、体長約2メートル・重さ約100キロ〜200キロにも及ぶ本物の「招福大まぐろ」です。これは兵庫県東部魚類商業協同組合や神戸市東部水産物卸売協同組合によって、1970年(昭和45年)から毎年欠かさず奉納されている伝統行事です。
氷漬けにされた巨大な黒まぐろの頭や胴体に、参拝客が十円玉や五円玉などの硬貨(お賽銭)を貼り付け、「お金が身につくように」「商売がうまく貼り付くように」と祈願します。硬貨が落ちずにピタリと凍り付けば縁起が良いとされ、10日の昼過ぎには魚体が硬貨で埋め尽くされて鱗のようになる光景が名物となっています。
1月10日限定!西宮の和菓子屋が競演する開運グルメ「とおかし」
参拝後の楽しみとして近年人気が急上昇しているのが、西宮市内の和菓子店が十日えびすに合わせて創作する縁起菓子「とおかし(十日菓)」です。「十日(とおか)えびす」と「お菓子(おかし)」を掛け合わせたこの取り組みには、市内約20店舗の老舗・人気和菓子店が参加しています。
えびす様の笑顔を模した薯蕷(じょうよ)饅頭や、鯛・小判・福笹をあしらった練り切り、西宮の日本酒(灘五郷)の酒粕を使った焼き菓子など、各店が趣向を凝らした限定品を展開します。1月10日当日のみ販売される詰め合わせセットや、神社周辺の店舗での食べ歩きは、午前中に完売する商品も出るほどの盛況ぶりを見せています。