胸が鳴るのは君のせいの原作と映画の違いは?結末ネタバレとカットされた設定を徹底検証
物語の大きなスパイスとなるのが、板垣瑞生演じる長谷部泰広と、原菜乃華演じる長谷部麻友の存在です。原作において長谷部は単なるチャラ男ではなく、親の愛に飢えた影のあるキャラクターとして描かれ、つかさの一途さに救われていく過程に多くのページが割かれていました。
映画版では、尺の都合上そのバックボーンは最小限に留められました。しかし板垣瑞生は、飄々とした態度の裏に見え隠れする真剣な眼差しを見事に体現。有馬に対する挑発的なアプローチと、つかさを傷つけたくない優しさを巧みに共存させました。
また、有馬の中学時代の元カノであり長谷部の従姉妹でもある麻友について、原作ではつかさを精神的に追い詰めるような冷徹な策略も見られました。映画版では原菜乃華が持ち前の繊細な演技で「過去に囚われた少女の脆さ」を際立たせ、ドロドロとした愛憎劇になりすぎない爽やかな青春トーンへと引き戻しています。この演出意図の変更により、映画は終始一貫して純度の高いラブストーリーとして着地することに成功しました。
Tags:
胸 が 鳴る の は 君 の せい