突如トレンド急上昇のなぜ?だってどうていだもんバズの時系列と拡散ルートを徹底追跡
なぜ日本人は「だって〇〇だもん」というフレーズにこれほど惹きつけられ、使い勝手の良いミームとして消費するのでしょうか。その源流を探ると、日本のテレビバラエティが築き上げてきた「弱点のキャラクター化」という独自の文化に行き着きます。
たとえば1980年代後半、フジテレビ系『夕やけニャンニャン』から誕生したおニャン子クラブの会員番号38番・工藤静香さんは、当時のクイズ企画などで見せた愛すべき「バカキャラ」でブレイクを果たしました。番組内で自ら「だってあたしバカなんだも〜ん」とあっけらかんと発言したエピソードは有名です。また、バイクや車好きを公言する「ヤンキーキャラ」も含め、本来ならアイドルとしてマイナスになりかねない要素を「だもん」という可愛らしい語尾で包み込むことで、視聴者からの好感度へと反転させました。
同じくバラエティ界の巨匠である所ジョージさんも、過去のインタビューで自身のキャリアを振り返り、「どんな仕事をやってもソングライターの思いを持っていればいいと思ってた。でも、時代劇の中でどうすりゃソングライターの顔ができるんだよ」「24歳でいつの間にか司会業をやってた」と語っています。本来の立ち位置とは異なる場所へ流されながらも、それをユーモアと自己肯定で受け流す姿勢は、現代の配信者がリスナーからいじられた際に繰り出す「だって〜だもん」の精神性と深く通底しています。
つまり、「だってどうていだもん」というフレーズは、以下の3つの要素が複合的に絡み合って成立したハイブリッドな現代用語なのです。
- 相田みつを的アプローチ:「にんげんだもの」に代表される、逃れられない本質への肯定。
- 昭和バラエティの開き直り話法:工藤静香さんの「だってあたしバカなんだも〜ん」に見られる、弱点を愛嬌に変える防御術。
- 令和の配信者カルチャー:リスナーからの辛辣なツッコミを笑いに変えて無効化するカウンターワード。
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