八ッ場ダムの今と過去の歩み年表|激動の半世紀から人気観光地への全貌

Read essential information surrounding 八ッ場ダムの今と過去の歩み年表|激動の半世紀から人気観光地への全貌.

住民が苦渋の移転交渉を受け入れ、工事が本格化しつつあった2009年秋、八ッ場ダムは再び歴史の奔流に呑み込まれます。同年の衆議院議員総選挙で政権交代を果たした民主党は、マニフェストに「八ッ場ダムの中止」「コンクリートから人へ」を掲げて圧勝。就任直後の前原誠司国土交通大臣(当時)が現地への事前通告なしに事業中止を明言したことで、激しい建設中止問題が勃発しました。

「いまさら中止とは何事か」「苦しみ抜いて土地を明け渡した住民への裏切りだ」。地元・長野原町では怒号が飛び交いました。長年の反対闘争から一転して生活再建を受け入れた住民、そして高台移転事業の真っ只中に放り出された行政関係者は激しく反発。群馬県をはじめとする利根川水系1都5県の知事も一斉に中止方針へ反対の声を上げ、国政と地方自治体が正面から衝突する異常事態へと発展しました。

国交省による約2年間に及ぶ科学的・経済的な再検証作業の結果、「治水・利水の両面においてダム建設が最も有利である」との結論が導き出され、2011年12月に建設再開が正式決定。翻弄された地域社会は、再び巨大構造物の完成へと歩みを進めることになりました。

James H. Sterling

James H. Sterling

Environmental Science & Climate Journalist

James Sterling reports on renewable energy developments, climate policy, ecological conservation, and green tech innovations around the globe.

Tags: 八 ッ 場 ダム