『ネットスラング「だって童貞だもん」の歴史!5ちゃん発祥から令和の定着まで全貌公開』
掲示板文化の奥深くに沈殿していた「童貞」という記号は、2010年代後半から2020年代にかけて劇的な再定義を経験します。その決定的な契機となったのが、豊田悠による漫画『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』)の空前のヒットでした。
ネット発の都市伝説である「30歳まで童貞を守ると魔法使いになれる」という自虐的な冗談を正面から受け止め、ピュアで繊細なラブストーリーへと昇華させた本作は、実写ドラマ化や映画化を経てグローバルなファンダムを形成しました。この過程で、「童貞」という言葉にまとわりついていた湿度の高いコンプレックスや嘲笑のニュアンスは劇的に脱色されます。それはむしろ、純真さ、誠実さ、あるいは恋愛における不器用な愛らしさの象徴へと書き換えられたのです。
かつての2ちゃんねる住民が自己憐憫のために用いた言説は、BLカルチャーや商業エンタメの文脈と交差することで、誰もが感情移入できる普遍的なポジティブ・プロットへと進化を遂げました。
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だって 童貞 だ もん