特攻の記憶も宿す知林ヶ島!知られざる歴史と戦跡のリアルを徹底追跡
現在、観光客が遊歩道を歩いて向かう知林ヶ島の展望台付近には、木々の間に隠れるようにコンクリートの基礎や人工的に掘削された壕の痕跡が点在しています。これらは本土決戦に備えて構築された監視哨や退避壕の残骸です。対岸の大根占(おおねじめ)や佐多岬方面を見渡す知林ヶ島の頂部は、錦江湾に侵入する敵艦艇や潜水艦を早期に発見するための見張り台として防衛上の死活的重要性を帯びていました。
対岸の休暇村指宿周辺には、当時の水上機を引き上げるためのコンクリート製スリップウェイの一部や、防空壕群が今も風化しながら残されています。かつてそのコンクリートの上を、燃料を満載し爆弾を括り付けられた飛行艇が滑り降りていきました。青い海と空が広がるリゾートエリアの地中深くに、死地へと向かった10代から20代前半の若者たちの足跡が物理的な証拠として固定されています。
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