栗の甘露煮と渋皮煮は何が違う?手間と保存期間・味の深みを徹底解剖
栗の加工において最大の関門となるのが外側の硬い「鬼皮」と、内側の繊維質な「渋皮」の処理です。生栗のまま無理に包丁を入れると刃が滑り、果肉を傷つけるだけでなく怪我の原因にもなります。これを防ぐ基本技術が、熱湯への浸漬です。沸騰した湯の火を止め、栗を約30分から1時間浸して鬼皮を柔らかくふやかす工程が不可欠となります。
ここから作業が二分されます。渋皮煮を目指す場合は、渋皮に傷をつけないよう底部の座から頭部に向かって鬼皮だけを薄く剥ぎ取らなければなりません。渋皮にわずかでも切れ目が入ると、煮込み工程で果肉が露出して煮崩れを起こすためです。その後、重曹(小さじ1程度)を加えた水で2〜3回茹でこぼし、アクと筋を指の腹で丁寧に取り除きます。
一方、甘露煮は渋皮まで完全に削ぎ落とします。専用の栗剥き器や包丁を使い、果肉の黄色い面が露出するまで大胆かつ丁寧に面取りを行います。渋皮を残さないため重曹によるアク抜きは不要ですが、剥いた端から水、またはごく薄い酢水に浸して空気中の酸素に触れさせないことが、褐変を防ぐ絶対条件です。
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栗 の 甘露煮 の 作り方