これで半殺しにしますの由来と語源|恐ろしい名前がついた歴史の真相を徹底追跡
料理の現場において「半殺し」とは、炊き上げた餅米やうるち米を、すり鉢とすりこぎを使って半分ほど押しつぶす状態を指します。米の粒感をあえて半分ほど残すことで、もちもちとした粘り気と、噛んだときのプチプチとした心地よい食感を両立させる高度な技法です。
代表的な用途は、秋のお彼岸に食べる「おはぎ」や春の「ぼたもち」です。米を完全に滑らかな餅にしてしまうと小豆の餡(あん)の重さに負けてしまいますが、粒を適度に残すことで餡との絡みが絶妙になります。職人の間では、感覚的な「粗潰し」という指示よりも、「半殺しにしてくれ」と伝える方が、力加減や粒の残り具合を的確に共有できる符牒として重宝されてきました。
| 調理用語 | 米の潰し具合・状態 | 主な代表料理 |
|---|---|---|
| 生殺し(いきづもり) | 米粒の形がほとんどそのまま残り、軽く粘りを出した程度 | きりたんぽ、一部のだまこ餅 |
| 半殺し(はんごろし) | 全体の半分ほど粒を潰し、半分は粒感が残る絶妙な状態 | おはぎ、ぼたもち、五平餅 |
| 皆殺し(みなごろし) | 米粒の形が一切なくなるまで徹底的に搗き潰した状態 | 白餅、草餅、大福餅 |
Tags:
これで半殺しにします