カイ・ニールセンの世界徹底解剖!100年色褪せない幻想挿絵の魅力と最新画集
ネット上の一部言説では「ニールセンは生前ほとんど評価されず、不遇のまま忘れ去られた孤高の画家」と語られることがあります。しかし、この見方は歴史の半分しか捉えていません。
確かに第一次世界大戦の勃発によって豪華な挿絵本の出版市場が急速に冷え込み、彼が経済的な困窮を経験したのは事実です。しかし、彼の才能は海を越えてアメリカへと届いていました。1930年代後半、ニールセンは招かれてウォルト・ディズニー・スタジオに入社し、アニメーション史に残る傑作『ファンタジア』(1940年)のクライマックスである「はげ山の一夜」シークエンスで、悪魔チェルナビグの造形や劇的な美術コンセプトを手がけています。後年の『リトル・マーメイド』の初期イメージボードにも彼の精神は生きており、現代のメインストリーム・エンターテインメントの美意識の底流にも、確実にニールセンの血が流れているのです。
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