旧朝倉家住宅の庭園美は本物か?新緑・紅葉の絶景と撮影スポットを徹底検証
庭園だけでなく、木造2階建ての主屋そのものも見逃せない見どころに満ちています。建築主である朝倉虎治郎は、精米業で財を成し、政治家としても手腕を発揮した人物です。関東大震災(1923年)以前に建てられた都内の大規模木造住宅がほぼ現存しない中、震災や戦災を奇跡的に免れた点でも極めて高い歴史的価値を持ちます。
主屋はほぼ全室が畳敷きの和風建築でありながら、接客用の大広間やプライベートな居間部など、用途に応じて細やかに意匠が変えられています。杉の柾目(まさめ)材を惜しみなく使った長押(なげし)や、手彫りの欄間(らんま)、波打つ大正時代特有の板ガラスなど、随所に職人の超絶技巧が散りばめられています。近代の和風建築が到達した「端正な格式」と「数寄屋風の遊び心」の同居を肌で感じ取ることができます。
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