ハーバード大学に偏差値はある?嘘と本当・入試システムの違いを徹底解剖
メディアで度々話題になるのが、「劣悪な家庭環境やホームレス状態からハーバードに逆転合格した高校生」の実話だ。マイナビ子育ての教育レポートでも取り上げられているように、ハーバードは単に既存の知識を効率よく吸収した秀才ではなく、「18歳時点で自立し、いかなる困難を乗り越えてきたか」というレジリエンス(精神的回復力)を極めて高く評価する。
経済的に恵まれた家庭で育ち、高額な予備校に通ってSAT満点を取った学生の「満点」と、生活困窮のなかで働きながら家族を支え、公立図書館で独学して一定のスコアを出した学生の努力を、ハーバードのアドミッション・オフィスは決して同列には扱わない。置かれた環境に対してどれだけ限界を突破したかという文脈(Context)を読み解くのが選考官の役割である。
バイオリニストの廣津留すみれ氏が語るハーバード大の講義風景(科学の基礎を学ぶためにマカロン作りを実践させる授業など)に象徴されるように、同大学が求めるのは机上の暗記力ではなく、知的好奇心を現実世界に応用する実践力だ。正解が用意された問いを誰よりも速く解く訓練だけを重ねてきた受験生は、この選考の舞台で最も苦戦を強いられる。
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