五月の蝿が今なぜ再燃?歌詞集Radwimps論発売と20年の軌跡を徹底解説
RADWIMPSの20年は、野田洋次郎というソングライターが「自分とあなた」という極小のセカイ系から、「世界と命」という普遍的な領域へと視座を広げていく歴史でもありました。
『有心論』や『ふたりごと』に代表される初期の楽曲群では、愛する人の存在がそのまま世界そのものでした。その私小説的な濃度が極限まで達し、毒として炸裂した特異点が『五月の蝿』です。しかし、2011年の東日本大震災以降、野田のまなざしは個人の愛憎を超えた「生と死の不条理」へと大きくシフトしていきました。
新海誠監督とのコラボレーションによる『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』を経て、RADWIMPSは国民的バンドとしての地位を確立します。『前前前世』のような壮大なスケールで運命を肯定する表現を手に入れた後も、根底にある「生きて死ぬことの切実さ」は失われていません。祝祭的なトリビュートアルバムや紅白歌合戦のステージに立つ今のRADWIMPSを知るリスナーが、歌詞集『RADWIMPS論』を通じて『五月の蝿』を読み直すとき、バンドが歩んできた表現の広がりと深さに改めて圧倒されるのです。
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五 月 の 蝿 歌詞