ベタ踏み坂の奇跡の1枚はどう撮る?絶景撮影スポットと望遠構図の全貌
江島大橋が「ベタ踏み坂」と呼ばれるようになった発端は、2013年12月に放映されたダイハツ「タントカスタム」のテレビCMでした。俳優の豊川悦司氏と綾野剛氏が乗り込んだ車両が、まるで天にそびえ立つ崖のような急坂を軽快に登り切るシーンは、視聴者に強烈なインパクトを与えました。「アクセルをベタ踏みしなければ登れない坂」というナレーションの演出は、日常使いの軽自動車が持つパワートレインの余力をアピールする見事な広告設計でした。
この演出は瞬く間にバイラル化し、国内のTwitter(現X)やInstagramはもちろん、海外メディアや動画クリエイターの間でも話題が沸騰しました。中海を横断する航路を確保するため、5,000トン級の船舶が下を通過できるよう桁下クリアランスを約44.7mまで持ち上げたPCラーメン橋の特異な形状が、カメラの画角と奇跡的に合致した結果です。
しかし、現地を日常的に行き交うトラックドライバーや地元住民にとって、ここは特別な難所ではありません。「ベタ踏み坂」という名はあくまで映像表現が生んだ愛称であり、実際の路面はごく標準的なバイパス道路の延長線上にあります。このギャップこそが、多くのクリエイターを「自分の手であの構図を再現してみたい」と駆り立てる原動力となっています。
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