べにや無何有の部屋と露天風呂を全室比較!竹林を望む絶景空間の全貌
べにや無何有を唯一無二の存在たらしめている要因の一つが、日本を代表するグラフィックデザイナー・原研哉氏によるトータルデザインだ。宿のアメニティ、館内サイン、案内状、さらにはオリジナルプロダクトに至るまで、徹底した「白」と「余白」の美意識が貫かれている。
客室に足を踏み入れたとき、まず気付くのは不要な情報が視覚から排除されていることだ。過剰な説明書きや派手な電飾はなく、畳とフローリングの直線美が、鴨長明の『方丈記』に描かれた「方丈の庵(ほうじょうのいおり)」のような潔さを漂わせる。最小限の空間でありながら、精神的には無限の広がりを感じさせる構成だ。
白木と麻、珪藻土など自然の素材が触覚を満たし、光と影の移ろいそのものがインテリアの主役となる。この空間の引き算こそが、宿泊者の感覚を研ぎ澄まし、日常で鈍化していた五感を呼び覚ます仕掛けとして機能している。
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