坂東玉三郎の最新公演情報2027!素踊り『残月』と全国ツアーの全貌
歌舞伎の女形として頂点を極め、2012年に重要無形文化財保持者に認定された坂東玉三郎。古典歌舞伎の様式美を完璧に体現する一方で、彼の活動領域は常に劇場の枠組みを越境してきました。演劇、映画監督、チェリストのヨーヨー・マや舞踊家ミハイル・バリシニコフとのコラボレーション、太鼓芸能集団「鼓童」の芸術監督など、その足跡は多彩を極めます。
玉三郎が近年ひときわ情熱を注いでいるのが、観客と至近距離で対話する『お話と素踊り』です。きらびやかな衣裳や重厚な鬘(かつら)、濃密な白塗り化粧を削ぎ落とし、紋付袴という極めて簡素な姿で舞台に立つ「素踊り」。そこには装飾で誤魔化すことのできない、肉体と精神の純粋な表現だけが残されます。観客の目の前で舞台裏の心情や芸の成り立ちを率直に語りかける前半のトークと、極限まで研ぎ澄まされた素踊りの後半。この絶妙なコントラストが、従来の歌舞伎ファンのみならず、現代演劇やアートを愛好する幅広い世代を惹きつけています。
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