「あーテトラポット登って」が令和に再ブーム!Aikoの名曲とJkカルチャーの歴史を徹底解説

Read in-depth coverage about 「あーテトラポット登って」が令和に再ブーム!Aikoの名曲とJkカルチャーの歴史を徹底解説.

このフレーズを語る上で避けて通れないのが、「テトラポット(正しくはテトラポッド)」の登録商標問題と、表記ゆれに関する誤解です。ネット上の検索やSNSの書き込みでは「あーテトラポット登って」と語尾が「ト」で表記されることが圧倒的に多いものの、実際の公式歌詞カードにおける表記は「テトラポッド」(語尾が濁音のド)となっています。

さらに重要な事実として、海岸や河川で波の力を弱めるために設置される4本足のコンクリートブロック(一般名称:消波ブロック)を「テトラポッド」と呼ぶのは、株式会社不動テトラ(旧・日本テトラポッド株式会社)が保有する登録商標(登録番号第473068号ほか)であるという点です。

2000年末にaikoさんが『NHK紅白歌合戦』へ初出場することが決定した際、公共放送であるNHKの放送法83条(広告放送の禁止)に抵触するのではないかという議論が巻き起こりました。かつて1978年に山口百恵さんが『プレイバックPart2』の「真紅なポルシェ」という歌詞をめぐって議論になったケースと同様、歌詞を「消波ブロック」などに変更させるのかどうかが注目を集めたのです。

当時のNHK側の公式見解および報道各社の取材データによると、最終的にNHKは「歌詞の文脈上、特定の商品の宣伝・広告を目的としたものではなく、すでに日常語・一般名詞に近い感覚で広く定着している」と判断し、歌詞の変更を行わずにそのまま歌唱することが認められました。この一件によって、逆に「テトラポッドが商標である」という豆知識が国民全体に広く知られる結果となったのは皮肉でありながら興味深い現象です。

James H. Sterling

James H. Sterling

Environmental Science & Climate Journalist

James Sterling reports on renewable energy developments, climate policy, ecological conservation, and green tech innovations around the globe.

Tags: あー テトラ ポット 登っ て